ヴァイ スキン

ゾウンに夜が訪れ、地下格闘のケージファイトを見守る人混みの喧騒が聞こえてくる。人々が賭ける金が手から手へと渡り、格闘家たちは次の食事にありつくために勝負に挑む。そんな中、最近になって新たなファイターが頭角を現してきた。血が滲んだ拳に肩を怒らせた、無敗のチャンピオンだ…

ヴァイはフェイバークロウのリーダーとして名を馳せており、その強さから国中で尊敬されている。その地位に嫉妬する者は多いが、競争相手たちにも怯むことなく力で凌駕し、己の怒りの拳をぶつける価値のある挑戦者をいつでも探している。ふさわしい相手が現れるその時まで、ヴァイは世界中を巡り歩く。フェイバークロウの力を恐ろしいほどの高みに昇華すると言われている、伝説のワイルドストライプを探し求めて…

私にとって、あなたはまるで薔薇のよう。あなたは棘のように尖った態度を私に向けている。
あなたは蔦のように私の夢に巻きついて、私の心を絡めとる。
庭の柵の向こうで花を咲かせるスミレのように、ありのままで生きている。
あなたが傍にいるだけで、生きていることが楽しくなる。
私と一緒にダンスへ行ってくれる？
愛をこめて
ケイトリン

RiotX Arcaneイベントを記念。

ヴァイは近接戦闘のスペシャリストであり、己の拳の物理的な威力を精神力で強化する訓練を受けている。彼女はPsyOpsクルーの中では“ハードなターゲット”の担当であり、そのやり方は…とにかく真っすぐ行ってぶっ飛ばすことだ。彼女はどんな相手でも見境なく戦う。そこには40年前に起きた“極寒の工作員事件”の古い二足歩行ウィンターメックも含まれる。

恋のルールをもてあそび、幾人もの恋心を(時には物理的に)打ち砕いてきたヴァイ。そんなある日、彼女はついにその力に見合った好敵手と巡り会う…それも、この上ない相手と。

ストリートの勘に優れ、気が強くて、ぶっきらぼうなほど率直なヴァイはネオンの街で法と秩序を守るセントラルの刑事だ。下層セクターで用心棒をしていた年月に鍛えられた彼女は、一対のATLASパワーグラブを身に付け、強烈な右フックで街の平和を守るのだ。

ヴァイはアジールの意志の強力な執行者であり、大人数に取り囲まれてもスリルを感じるような、獰猛で容赦のない戦闘員だ。彼女のガントレットは神秘的な翡翠を削って造られたもので、その拳は一発でも大砲と同じ破壊力を持っている。

地獄で最も名の知れた将軍の一人であるヴァイ。野蛮な戦技で罪人どもを痛めつけ、好き放題に重々しき鉄槌の雨を降らし続ける。この世にヴァイを呼び出す際は知っておくべきだろう。彼女は自身が認めた敵の元にしか現れず、しかも気まぐれに元の世界に戻ってしまうということを。

黄色の勝負ネクタイを締め、胸には赤いバラ──デキる女は自分に、自分の運命に、ついでに2ダースばかりいるゴロツキどもの背骨の運命に、責任を持つ。

“一匹狼”のヴァイ巡査は、これまで幾度となくパートナーを変更してきたため、警察署の全員がそれについて賭けを行っているほどだ。しかし、この気性の荒い衝動的な巡査にふさわしい人物がとうとう現れた。それこそが、狙撃の名手で機知に富み、ピンク髪の壊し屋をどうしても憎めない者──ケイトリンだ。