サイラス スキン

サイラスはダークスターの穢れの使者であり、正義を求める声が届かずに沈黙の足枷を与えられた文明から生まれた。彼はあらゆる権力構造を破壊するという終わりなき挑戦のために、創造と破壊の軍勢を倒し続けている。道徳を無視し、宇宙を平等にすることだけを求めている。

汚名を負わされ、ポラリスに積年の恨みを抱えていたサイラス。彼は今年、特別な装置──オーロラを吸収することができるガントレット──を用意していた。まずそれをフェイで試し、その後いよいよポラリスに狙いを定めた。セナは抵抗することもできず、奪われた力はサイラス、カミール、スレッシュへ分け与えられてしまった。

サイラスは魔法を深く愛していたが、長年に渡る投獄によって憎悪を募らせた。彼は騎士として、自ら進んで可能な限りの力を手に入れ、新たな魔法の源泉となったかに思われた…だが、それはすべて無駄だった。今では死にゆく魔法の影が残るのみであり、彼は憎しみ満ちた最後の魔法の守護者となっている。

サイラスはアニマ部隊の指揮下にある大胆で無慈悲な突撃部隊、「ウルフチーム」のリーダーだ。隊長のフォーチュンを含め、自分に命令を下そうとする者すべてを拒絶しているが、人類がこの戦いに敗北すれば、守るべきものすらなくなってしまうことも同時に理解している。

サイラスはシティを囲う壁の外で生活する追放されし者たちのリーダーを自称する存在だったが、アッシュの呼びかけに応じて、シティを守るためにレネゲイドを結成した。彼の真の目的は、PROJECTと都市の監視体制を崩壊させることにあるが、現時点では蜂起した危険なAIの軍隊を破壊することで満足している。

追放されし者たち、G/NETIC、そしてPROJECTまでもが強大な敵に立ち向かうこととなり、各陣営は少しでも優位を得ようと、危険な試作技術や遥か昔に失われたロボット技術に目を向けるようになった。しかし、サイラスにはある考えがあった──超富裕層のための企業用アップグレードをハッキングして自らに統合し、それをPROJECTを倒すために利用してやるのだと。

ドレグボーンのサイラスはかつて投獄を受けた王国から自由になると、デマーシアからフレヨルドへと向かった。歩みを進めるごとに、彼は他者から押された烙印を思い出す。メイジ、裏切り者、王殺し…過酷な寒さに耐え、反逆の炎で心を暖めながら、彼はこれらの名前を大いに楽しんでいる。それはここにあるはずだ。この凍てつく北部に。彼は革命の原動力として必要な、古代の力を手に入れるのだ…

月の生霊サイラスは憎しみをその身に燃やしながら、天界を侵略して神々をその座から引きずり落とす機会を待ち続けた。たとえ天と地の調和が崩れたとして、それを顧みることはない。求めるものはただ混沌のみ。そしてその時は間もなく訪れるであろう。