セト スキン

「象牙の蛇」の精霊の末裔であるセトはアクション映画のスターであり、先祖から授かった能力を使って観客を驚かせ、母親に良い暮らしをさせようとしている。彼の故郷の街が犯罪組織の脅威に晒されたとき、セトは現実世界でもヒーローを演じることとなった──果たして、自らの物語の主人公となった彼は名声を求めるスターとなるのか、それとも謙虚な守護者となるのだろうか？

彼の締まった腹筋に見とれてはならない──セトはクールなファッションセンスと、母親を支えるための長年の苦労で培った優しき心を持っている。そして、そのラッパーとしての自信と評価は、自らの努力で勝ち取ったものだ。パパラッチを殴ってしまったことで、彼の音楽業界でのキャリアは一度は終わりを迎えたが、この男をいつまでも黙らせておくことなど誰にもできない。様々な評価はあるものの、HEARTSTEELと一緒にステージに上がれば、彼が「ボス」であることは一目瞭然だろう。

このファイターは、どんな問題も拳で解決できると証明すべく、ここにやって来た！その問題というのが「地方大会で史上最多優勝数を記録するには？」なら、彼に解決できない問題はないだろう！彼は名声や金のために戦っている訳じゃない(もちろん、それも貰うが)。彼がソウルファイターの頂点を目指しているのは…お母さんのため！セトの入場だ！

死者を導く者もいれば、道を踏み外させようと誘惑する者もいる。そして中には、己の魂に矛盾を抱えているがゆえに、どちらにも属さない者もいる。カンメイとアカナの間に生まれたセトは平穏に暮らしていたが、父に捨てられ、その報復を求めた。そして今では日がな一日、命を落とした戦士たちに挑戦して、自身の価値を試すことでのみ、救済の囁きを得ている。

喧嘩の強さで知られるセトは、熟達した獅子舞の達人でもある。驚いたことに、必要となる技術はどちらも似ている──獅子舞には優れた足さばきと激しさ、そして観客を沸かせる術を心得ておく必要があるからだ──それぞまさに、ザ・ボスの十八番だ。

セトはブラウムのトロピカルドリンクを大いに気に入っている。ドリンクは甘ければ甘いほど良い。そして花は大きければ大きいほど良いのだ。それにケチをつけようものなら「ザ・ボス」も黙ってはいない。間違いなく、後でライフガードを呼ばれる羽目になるだろう。

子供時代に見放されたセトは、彼に惨めな思いをさせた者すべてを破壊する力を手に入れることを誓った。黒曜龍は彼の気骨と獰猛さを認め、彼を祝福して黒曜石の強固な肌を授けた。そしてセトは超人的な力を駆使して地下格闘家として名をあげるようになった。あらゆる攻撃を弾き返す彼の結晶化した肌にあらゆる敵が震えあがる。

不敗の地下格闘家としての名声を勝ち取ったセトは、獲得した賞金で母親に夢だった快適な生活を贈った。母の幸せを確実なものにした今、セトは再び地下闘技場に戻り、才能あふれる若き格闘家たちの指導者となって、地下闘技場を豊かな者や大きな者だけが有利になるのではなく、固い決意を持った者が活躍できる仕組みへと変化させた。

外れの土地で生き延びてきた無名の未開人であるセトは、自身の拳には偉大な才能が秘められていると気付いていた。荒々しい闘技場で富と名声を築いた彼は、「残忍な狼」という称号とともに新たな人格を作り出した。リヴァイアサンの侵略を耳にしたとき、彼は名声と富を使って独自のアヴァロンを手に入れた。魅了された観衆の前で、自身の力をはっきりとに証明してみせるために。