リリア スキン

冬の王宮の令嬢であり、妖精の心木の守り手であるリリアは、この古代樹の年輪に妖精の女王国の歴史を記している。この常に拡大を続ける森の書庫に、その出来事を永久に刻んでいるのだ。しかしある時、何者かがその作業を妨害しようとしていることに気づき、リリアは勇気を出す時が来た──何か良くないことが起こっている！

太陽鳥は来る日も来る日も二本の神木、すなわち西にある暁の木と東にある黄昏の木の間を行き来している。そんな太陽鳥の世話をするのが、再生の精霊であるリリアだ。時間と季節を司るリリアは香炉から心休まる煙を漂わせ、夜になると鳥をねぐらへと導く。

悪夢の世話役、夢の悪魔…リリアは定命の者たちの精神を壊死させる捻じれた幻想に歓喜する。彼女は秩序と混沌の戦いを楽しんではいるが、自らは滅多に戦闘に参加しない。結局のところ、彼女は恐怖の種を巻いて、それが花開くのを見ながら庭の世話に勤しんでいる。

恥ずかしがり屋の子鹿の精霊リリアは、かつてアイオニアにある聖なる森の守護者だった──彼女の住んでいた森が炎に包まれ、破壊されるまでは。その後、失意に苛まれた彼女は精霊の領域で眠りにつき、森が破壊される終わりなき悪夢を見続けている。しかし、彼女は気付いていない──まだ微かな希望が花開く可能性が残っていることを…