カサディン スキン

カサディンは行方不明の家族を探して世界中を彷徨った。彼だけに見える星座の模様を辿りながら、星々の間に道を刻み続けた彼は、開けた場所に到達する。そこで彼は、星空龍に自らの目的を認められた。この旅は決して終わらないかもしれない──その可能性に心を曇らせながらも、今では龍の輝きを使って自身が進む道を照らしている。

雷刃の一団で高位の司祭を務めるカサディンは、理解できる者は極わずかながら、誰もが崇敬する“嵐”と深いつながりを持っている。雷刃たちは霊界の内外で対象を追跡することができるが、これを可能にしているのがカサディンだ。彼の持つ力により、雷刃たちは自らに任された人々を守るべく、他の誰もが踏み入ることのできない場所にすら行くことができる。

偏執的なまでに研究に没頭するあまり、いつしかカサディンは迷宮のごとく入り組んだ研究室の最深部へと姿を消し、何年も人前に姿を見せることがなかった。そして再びその姿を現した時、彼は自身の体…彼が愛してやまない技術を余す所なく融合させた肉体をもって、ヘクステック技術の衝撃的な革新を世に知らしめたのだった。

気味の悪い寂しい通りに住む、気味の悪い寂しい男…カサディン。オールハロウズ・イヴにはどんな子供も彼を避けたがる。彼の周りでは、キャンディ一つですら手に入ることはない。

星々が光を放つ前に生まれたカサディンは広大なヴォイドの宇宙の中、独りで立っている。あらゆるものを監視する彼は、この宇宙の終わりと新たな宇宙の始まりを待つ見張りだ。

カサディンは己の剣と同胞の魂にかけて、善神邪神にかかわりなくすべての神に復讐すると誓った。彼の王国は、神々の気まぐれによって滅ぼされたからである。太古の生体機械の残骸から鎧を作り、その鎧に身を包んだカサディンは、倒さんとする存在に己自身が近づいていることを実感するのだった。

「カサディンが海で姿を消したのは50年以上も前のことだ。あんたが一体何を見たのかは知らんが、それがどういうものであったにせよ、あの日海に投げ出されたカサディンであるはずがない。もしそうだとしたら…神のご加護を祈るのみだ」

寂しい山の中の凍った玉座に君臨するカサディンは、人目を盗んで氷の廃墟の奥深く、特別なフェスティバルに備えている。それがウィンタースポーツの祭典なのかどうかは誰も聞けずにいる…彼のことを馬鹿げていると考えている出席者たちを除いては。