ヘカリム スキン

「お前はポラリスだ」ヘカリムは答えた。何世紀もの隷属生活によるしわがれた声で、彼はセナがオーロラの生ける体現者であり、自分はその守護者なのだと説明した。一年が過ぎ、新たな冬の祝福が選ばれるまでの間、彼は毎年ポラリス不在の境界を守ってきた。「お前の過去など関係ない」ヘカリムがセナに告げる。「お前は奉仕者として召集された、それだけだ」

上層世界の執行人であるヘカリムは、決して止まることなく前へ進み続け、立ちはだかる者すべてを破壊する。そして彼が通り過ぎた跡には、新たな運命が刻まれる。彼は下層世界のラカンを阻止し、星々の間で運命の愛が花開くことで引き起こされる悲劇的な惨事を防ごうとしている。

女王の王宮の騎士であり、彼は銀河を駆ける騎兵隊を指揮して、創造の限界を拡大し続け、その蹄が跡を残すあらゆる場所に新たな生命をもたらしている。

かつて地上にあった「天国」が定命の者たちによって破壊されると、「地獄」から解放された悪魔たちが大草原に溢れだした。自由になったヘカリムと黒き騎手たちはあらゆるものを踏みつけて開拓地を荒らし回り、見えるものすべてを灰に変えていった。

戦時に呼び出される機械化センチネル、ランサーゼロ ヘカリムは古代都市の守護者であり、もっとも恐ろしい敵から都市を守り抜くための最後の砦だ。彼が解放されれば尋常でない被害が発生することになるため、イチかバチかの最後の切り札として温存されるのが常である。

月が太陽を呑み込む時に狩りを始めるヘカリムは、世界を破壊すると予言された四人の中の三番目の巨人だ。南方から訪れる彼の影は大地に長く延び、生者は恐怖と闇に汚染される。

彼はサマーウッドとナナカマドを編んだ鎧と、古の神々が森の中で踊っていた時代よりもさらに昔に彫刻された石を身にまとっている。ヘカリムは今でもエルダーウッドの小川を渡り、苔むした小径を歩む。彼は人間どものどす黒い欲望から森を守る、不滅の守護者なのだ。

アーケード全盛の時代から定番の人気キャラであるヘカリムだが、レトロゲーム原理主義者には特に愛されている。歴代ゲームのラスボス連合軍に立ち向かう、虹色の光を放つ1978年生まれのクロームメッキのケンタウルス以上にイカすヒーローなど存在するだろうか。いやいない。

夜の街道を徘徊する化物についての話は数多くあるが、首なし騎士の話ほどおどろおどろしいものはない。彼は馬上の決闘において首を取られ、以後は永久に生者をつけ回すよう運命づけられてしまった。その肩に醜いジャック・オー・ランタンを乗せて。

教団への熱心なごますりで知られるヘカリムは、一切の迷いなく「血塗られた石晶」の意志に従う。指導者たちに比べれば繊細さに欠けるとはいえ、身の毛もよだつやり方で敵を処刑することにおいて、彼の右に出る者はいない。

死者が死の契りの一団に加わることを拒んだ場合は、大鎌を構えた亡霊騎士ヘカリムに追い回されることになる。彼が通り過ぎたあとは、下僕と化した無数の霊魂が残り、活きのよい反抗的な魂を探し求めるようになる。